せいじのまど
つながり・株価・お金と政治確認日 2026年11月1日

国政選挙と株価

国政選挙の投票日をはさんで、日経平均株価はどれだけ動いてきたのか。

2000年以降(2026年11月1日まで)の国政選挙19回すべての、投票日直前・直後の日経平均株価の終値から計算した変化率。あわせて選挙と株価の関係に関する研究・分析を、確かさの表示つきで示す。

対象は2000年以降(2026年11月1日まで)の国政選挙すべて、19回(衆議院議員総選挙10回、参議院議員通常選挙9回)。投票日直前の取引日と直後の取引日の日経平均株価の終値から計算した変化率を示す。

国政選挙の前後の日経平均株価の変化率

選挙投票日比べた日(前 → 後)変化率
第51回衆議院議員総選挙2026年(令和8年)2月8日2026年2月6日 → 2026年2月9日+3.89%
第27回参議院議員通常選挙2025年(令和7年)7月20日2025年7月18日 → 2025年7月22日−0.11%
第50回衆議院議員総選挙2024年(令和6年)10月27日2024年10月25日 → 2024年10月28日+1.82%
第26回参議院議員通常選挙2022年(令和4年)7月10日2022年7月8日 → 2022年7月11日+1.11%
第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日2021年10月29日 → 2021年11月1日+2.61%
第25回参議院議員通常選挙2019年(令和元年)7月21日2019年7月19日 → 2019年7月22日−0.23%
第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日2017年10月20日 → 2017年10月23日+1.11%
第24回参議院議員通常選挙2016年(平成28年)7月10日2016年7月8日 → 2016年7月11日+3.98%
第47回衆議院議員総選挙2014年(平成26年)12月14日2014年12月12日 → 2014年12月15日−1.57%
第23回参議院議員通常選挙2013年(平成25年)7月21日2013年7月19日 → 2013年7月22日+0.47%
第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)12月16日2012年12月14日 → 2012年12月17日+0.94%
第22回参議院議員通常選挙2010年(平成22年)7月11日2010年7月9日 → 2010年7月12日−0.39%
第45回衆議院議員総選挙2009年(平成21年)8月30日2009年8月28日 → 2009年8月31日−0.40%
第21回参議院議員通常選挙2007年(平成19年)7月29日2007年7月27日 → 2007年7月30日+0.03%
第44回衆議院議員総選挙2005年(平成17年)9月11日2005年9月9日 → 2005年9月12日+1.61%
第20回参議院議員通常選挙2004年(平成16年)7月11日2004年7月9日 → 2004年7月12日+1.39%
第43回衆議院議員総選挙2003年(平成15年)11月9日2003年11月7日 → 2003年11月10日−1.17%
第19回参議院議員通常選挙2001年(平成13年)7月29日2001年7月27日 → 2001年7月30日−1.85%
第42回衆議院議員総選挙2000年(平成12年)6月25日2000年6月23日 → 2000年6月26日−0.22%

日経平均株価の終値から計算。変化率=(後の終値−前の終値)÷前の終値×100、小数第2位まで。終値そのものは、日本経済新聞社のデータの再配布の条件に合わせ、このサイトには載せていない(日経平均プロフィルなどで確認できる)。

投票日をはさんだ日経平均株価の変化率(前の最後の取引日 → 後の最初の取引日)

2026年2月 衆院選3.89%
2025年7月 参院選-0.11%
2024年10月 衆院選1.82%
2022年7月 参院選1.11%
2021年10月 衆院選2.61%
2019年7月 参院選-0.23%
2017年10月 衆院選1.11%
2016年7月 参院選3.98%
2014年12月 衆院選-1.57%
2013年7月 参院選0.47%
2012年12月 衆院選0.94%
2010年7月 参院選-0.39%
2009年8月 衆院選-0.4%
2007年7月 参院選0.03%
2005年9月 衆院選1.61%
2004年7月 参院選1.39%
2003年11月 衆院選-1.17%
2001年7月 参院選-1.85%
2000年6月 衆院選-0.22%

「−」は投票後最初の取引日の終値が投票前最後の取引日の終値を下回ったこと、「+」は上回ったことを示す。この数値は週末をはさむ期間の海外市場・為替などの動きも含み、選挙の影響だけを取り出したものではない。

19回中、プラス11回・マイナス8回(衆議院議員総選挙10回中プラス6回、参議院議員通常選挙9回中プラス5回)。最大は2016年7月10日投票の+3.98%、最小は2001年7月29日投票の−1.85%。

Pantzalisほか(2000年)は33か国・1974〜1995年の選挙を分析し、選挙週の前2週間に株価指数のプラスの異常リターンがあったと報告した。効果は国の政治・経済・報道の自由度、選挙の時期、現職の勝敗によって異なるとしている。一つの研究の結果であり、ほかの期間や国で同じ結果になるとは限らない。

Białkowskiほか(2008年)はOECD27か国を分析し、選挙日を含む週に各国株価指数のリターンの分散がおよそ2倍になりうると報告した。勝敗の差が小さい、義務投票制がない、政権の政治的方向が変わる、議会で多数派の連立ができない、といった場合に大きくなるとしている。一つの研究の結果である。

ニッセイ基礎研究所・井出真吾氏のレポート(2024年11月)によると、2000年以降8回の衆院選で、解散日の前営業日から投票日の前営業日までの日経平均株価は8回とも上昇した。投票から12週後まで投票直前を上回り続けたのは8回中3回だった。

三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩氏のレポート(2026年1月15日)によると、1969年以降18回の解散総選挙で、解散前営業日終値から総選挙前営業日終値までの日経平均株価は、2024年のケースを除きすべて上昇した。

理由については見方が定まっていない。ニッセイ基礎研究所のレポートは「因果関係ははっきりしない」とし、総選挙後に株価が上昇し続けるとは言い切れないとする。三井住友DSアセットマネジメントのレポートは、選挙半年後の日経平均は上昇・下落まちまちで、選挙が終われば株価は選挙以外の材料に左右されると考えられるとしている。

あなたの暮らしでは

公的年金の積立金を運用するGPIFの基本ポートフォリオ(2025年4月1日から適用)は、国内株式の割合を25%としている。NISAは年間で最大360万円(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円)、生涯で1,800万円まで非課税で保有できる(金融庁)。株価の動きは、年金積立金やNISAで持つ資産の評価額にかかわる。

出典