せいじのまど
学ぶ・メディアのしくみ確認日 2026年11月1日

新聞とテレビの系列関係(クロスオーナーシップ)

よく見るテレビ局とよく読む新聞社のあいだには、資本関係があるのでしょうか?

新聞社と放送局の資本関係(クロスオーナーシップ)について、放送法と総務省令はマスメディア集中排除原則を定め、同一地域でテレビ・ラジオ・新聞の3つを支配することを原則として制限している。

放送法第91条は、基幹放送をすることができる機会をできるだけ多くの者に確保し、表現の自由ができるだけ多くの者によって享有されるようにするための指針を基幹放送普及計画に定めるとする。総務省はこれを、多元性・多様性・地域性の三原則の実現と説明している。

省令第8条第5号は、ある者がテレビとラジオの放送事業者を支配し、同じ地域で新聞社も経営・支配することを原則として制限する。その地域に他の放送事業者・新聞社・通信社等がありニュースの独占的頒布のおそれがない場合は除かれる。

在京キー局の持株会社と新聞社の関係(有価証券報告書の記載)

ネットワーク持株会社「関係会社の状況」に載っている新聞社大株主上位10位に入っている新聞社
ANNテレビ朝日ホールディングス朝日新聞社:その他の関係会社(議決権の被所有割合20.56%)朝日新聞社:第1位(20.21%)
FNNフジ・メディア・ホールディングス産業経済新聞社:持分法適用関連会社(議決権の所有割合45.4%)新聞社なし
JNNTBSホールディングス新聞社の記載なし新聞社なし
NNN日本テレビホールディングス読売新聞グループ本社:その他の関係会社(議決権の被所有割合28.4%)読売新聞グループ本社:第1位(14.76%)、読売新聞東京本社:第5位(6.25%)
TXNテレビ東京ホールディングス日本経済新聞社:その他の関係会社(議決権の被所有割合33.1%)日本経済新聞社:第1位(33.06%)

各社の2026年3月期の有価証券報告書による。「その他の関係会社」は持株会社に影響を与える立場の会社、「持分法適用関連会社」は持株会社が影響を与える会社。割合は報告書の表記のまま(議決権の割合と、発行済株式に対する所有割合は別の数字)。

2026年3月期の有価証券報告書では、5持株会社のうち4社で新聞社が「関係会社の状況」に記載されている。TBSホールディングスは大株主上位10位・関係会社のいずれにも新聞社の記載がない。

在京キー局5社はいずれも持株会社の完全子会社(議決権100%)。放送法は認定放送持株会社の制度を設けている(第158条以下)。

系列(ネットワーク)は番組やニュースの供給関係で、資本関係とは一致しない。系列局数は「民放テレビの5系列」を参照。

あなたの暮らしでは

2026年3月期の有価証券報告書では、ANN・FNN・NNN・TXNの持株会社で新聞社が「関係会社の状況」に記載され、JNNのTBSホールディングスには大株主上位10位・関係会社のいずれにも新聞社の記載がない。

出典