日・カナダ刑事共助条約
正式名:刑事に関する共助に関する日本国とカナダとの間の条約
刑事に関する共助に関する日本国とカナダとの間の条約。2025年12月12日にオタワで署名。
主な内容
- 各締約国は他方の請求に基づき刑事手続の共助を実施する。共助には証言・供述の取得(映像・音声の送受信による通話を含む)、物件の取得・見分(捜索・差押え等)、所在の特定、保有物件の提供、出頭招請の伝達、受刑者の一時移送、文書送達、犯罪収益・道具の没収・保全等を含む。
- 中央当局として日本は法務大臣若しくは国家公安委員会又はその指定する者、カナダは司法大臣又はその指定する者を指定し、請求は中央当局間で行う。政治犯罪に関連する場合等は共助を拒否できる。
- 国内手続の完了を相互に通告する外交上の公文を交換した日の後30日目に効力を生ずる。
だれに関係するか
日本とカナダの捜査・訴追など刑事手続を担う機関が対象となる。共助の請求を行う中央当局は、日本は法務大臣若しくは国家公安委員会又はこれらが指定する者、カナダはカナダ司法大臣又は同大臣が指定する者となる。
国会での議論
衆議院外務委員会は、物品役務相互提供協定(ACSA)3件と一括で審査し、5月29日に質疑を行い、全会一致で承認した。参議院外交防衛委員会も4件を一括審査し、ACSAと各種事態の関係やACSA・刑事共助条約の締結拡大に向けた方針などを質疑した。日本共産党と社会民主党がACSA3件に反対、本条約に賛成の意見を述べ、本条約は全会一致で承認された。
- 【賛成】日本共産党:日本共産党は、同時に審査された物品役務相互提供協定(ACSA)3件の承認には反対する一方、日・カナダ刑事共助条約の承認には賛成すると述べた。この条約に賛成する理由は述べなかった。
- 【賛成】社会民主党:社会民主党は、日本とカナダとの間で刑事共助の条約を締結することは、共助の確実な実施を担保することになるとして賛成した。同時に審査された物品役務相互提供協定(ACSA)3件の承認には反対した。
会派ごとの賛否(参議院 2026年6月19日)
賛成 244票・反対 0票
| 会派 | 所属 | 賛成 | 反対 |
|---|---|---|---|
| 自由民主党・無所属の会 | 101 | 99 | 0 |
| 立憲民主・無所属 | 40 | 40 | 0 |
| 国民民主党・新緑風会 | 25 | 25 | 0 |
| 公明党 | 21 | 21 | 0 |
| 日本維新の会 | 19 | 19 | 0 |
| 参政党 | 15 | 15 | 0 |
| 日本共産党 | 7 | 7 | 0 |
| れいわ新選組 | 5 | 5 | 0 |
| 日本保守党 | 2 | 2 | 0 |
| 沖縄の風 | 2 | 2 | 0 |
| チームみらい・無所属の会 | 2 | 2 | 0 |
| 社会民主党 | 2 | 2 | 0 |
| 各派に属しない議員 | 6 | 5 | 0 |
出典
更新の記録
- 2026年11月2日 更新:「なぜ出されたか」「だれに関係するか」「国会での議論」を足しました(国会会議録と法律案の理由をもとに、AIが書き、別の会社のAIとプログラムで確かめました)。